脳の成長障害

女性

発達障害は脳の成長に遅れがある先天性の病気で、広汎性発達障害・注意欠陥多動性障害や学習障害などがあります。これらのうち広汎性発達障害は、脳の複数領域に障害がある男子に多い病気で3才までに周囲のヒトに気づかれます。その症状には表情や身振りなどでの周囲との意思疎通の難しさ・友達をつくれず一人で遊ぶ・行動や興味の狭さ・同じ動作の繰り返しや、自発性・想像力の少なさなどがあります。音に敏感・集中困難・かんしゃくをおこす・攻撃的な行動をとる・不眠・恐怖感・不安感や筋緊張の低下などの症状がでることもあります。広汎性発達障害には言葉の障害がある自閉症と、この障害がないアスペルガー症候群が含まれます。また自閉症は知的障害を伴う型と伴わない高機能自閉症に分けられます。注意欠陥多動性障害では、物事に集中できずすぐ別の行動に移ったりじっとしていられないで衝動的に動く症状が7才までに顕れます。学習障害では知的障害がないのに読み取り・書くことや算数のような基本的な学習能力が劣る症状があります。

広汎性発達障害の症状を持つ子どもの診断では、最初に神経内科や脳外科で脳の器質的な病気が見つからないことを確認します。精神科医あるいは心療内科医の診察では、両親から病歴の聞き取りがおこなわれます。患者さんによっては複数の障害を持っている場合もあります。一方で知的障害がなく思考や学習に関する認知機能が正常の高機能自閉症やアスペルガー症候群では、音楽・芸術・数学などの特定分野で優れた技能を持っている子どももいます。発達障害の治療としては、精神科医や心療内科医が両親に患児の正常な機能を伸ばし社交性・コミュニケーションや学習機能を促進するための接し方を伝えます。必要があれば小児科医・言語療法士や心理療法士などによる治療や、薬剤の投与もおこなわれます。学校では患児の必要性に会わせた特別支援教育で肯定的な行動を支え問題行動を減らすための行動修正・言語療法や運動療法などもおこなわれます。市町村の発達障害者支援センターでも様々な心配事について相談にのってもらえます。